Matthew Abbott

Matt AbbottはChemours（ケマーズ）の最高事業変革責任者です。2017年のChemours（ケマーズ）入社以来、暫定最高財務責任者、デジタルおよびデータ分析責任者、最高監査役員、最高会計責任者兼コントローラーなど、さまざまな上級管理職を歴任してきました。同氏は、デジタル戦略の策定で中心的な役割を担い、データ主導型組織を目指すChemours（ケマーズ）の取り組みを加速させてきました。また、社内の中心となって、卓越性と継続的な改善の文化を醸成してきました。Chemours（ケマーズ）に入社する前は、PricewaterhouseCoopers LLPの監査パートナーでした。Abbottは、25年以上の経験と化学業界での深い業界知識によって、次世代のデジタルソリューションとテクノロジーによって実現するオペレーショナルエクセレンスに向けたChemours（ケマーズ）の取り組みを推進しています。Abbottは、英国のウォーリック・ビジネス・スクールで経営科学の理学士号を取得し、公認会計士の資格を有しています。

Q：あなたはChemours（ケマーズ）の初代最高事業変革責任者ですが、その職務について説明していただけますか。

変革は、私たちの周りのあらゆるところで、これまでにない速いペースで起こっています。テクノロジーは、私たちの工場運営、コミュニケーション、事業経営の方法を変化させています。どのように変化を受け入れ、こういった進化に対応するかという点に、私たちは重点を置いています。そうすることで機敏性を維持できます。変革をA地点からB地点への移行であると考えるのではなく、プロセスの改善と競争力の獲得に向けた飽くなき追求であるととらえています。これが重要な点です。つまり、どのように成功を収めるかということです。そのためには、デジタルスキルとデータ分析を十分に活用して適切な結果を導く必要があります。

Q：Chemours（ケマーズ）の将来にとってデジタルスキルの向上が重要である理由をお聞かせください。

自覚しているかどうかはともかく、私たちは毎日、何千もの意思決定を行っています。利用可能な信頼性の高いデータは、より良い意思決定をより迅速に下すのに役立ちます。迅速かつ優れた意思決定によって、会社全体で成長を促し、生産性を高め、業績を改善することが可能です。Chemours（ケマーズ）には業界最高クラスのチームがいます。デジタルスキルの向上を通じて、信頼性の高いデータを収集・解釈し、これに基づいて行動するために必要なツールとリソースを社員に提供できます。デジタルトランスフォーメーションの面白さは、工場、実験室、管理部門など、所属先に関係なくChemours（ケマーズ）の全社員に適用されるところにあります。

Q：あなたは、最高監査役員と最高会計責任者を務めた後、デジタルおよびデータ分析リーダーの職務を経て、現在の職務に就任されました。デジタルトランスフォーメーションとデータ分析を担当することになった経緯を教えてください。

私にはテクノロジーマニア的なところがあり、最新の機器やデジタルの進歩について情報を収集することにずっと興味を持っています。また、仕事では多くの時間を財務データに費やしてきました。それらの職務の中で、ビジネス上の意思決定を改善し、競争力を強化し、会社の収益性を向上させるために、データを評価して、その情報をいかに活用できるかを考えることに楽しさを見出しました。この職務は、自分のスキルや情熱を活用するチャンスであるだけでなく、Chemours（ケマーズ）で働くさまざまな人と緊密に連携して、シンプルかつ迅速でつながりのあるChemours（ケマーズ）を構築する機会でもあると考えています。

Q：これまでに仕事上で得た最高のアドバイスは何ですか。

かつて上司に「歩く。話す。タイプする」と言われたことがあります。つまり、顔を合わせて会話するのが最善の方法であるということです。同僚と話すために廊下を歩いて行くことができるなら、また顧客に会いに歩いて行くことができるなら、そうすべきです。顔を合わせて話し合うことができないなら、電話をかけて話します。メールやインスタントメッセージの送信は最後の選択肢です。私はデジタルトランスフォーメーションに熱心に取り組み、柔軟な働き方を心から支持していますが、関係構築という点では直接会って会話することに代わるものはありません。

Q：週末はどのように過ごしていますか。

週末は家族と過ごしています。子どもたちがスポーツをしているので、ほとんどの週末は水泳大会や、ティーボールや野球の試合に出かけています。子どもたちと共に過ごし、彼らが学び、成長し、成功する姿を見る素晴らしい機会です。