Chemours(ケマーズ)は、この国の健康や繁栄、安全保障にとって重要な業界に最先端のソリューションを提供する、先進化学の力を固く信じています。
Chemours(ケマーズ)は材料と製品を製造しており、自動車からスマートフォン、医療機器、クリーンエネルギー技術に至るまでのすべてに使われる重要な材料、ふっ素樹脂も製造しています。ふっ素樹脂は有機化合物の中で最も強い化学結合である炭素-フッ素結合を含み、耐久性、効率性、信頼性、汎用性、そして使用される製品にとって欠かせない独自の特性の組み合わせを備えています。
私たちは科学を第一に考え、責任ある製造へのコミットメントを原動力としています。それは私たちにとって、野心的な企業責任目標を設定し、その目標を達成するために投資、創造性、エネルギーを注ぐことを意味します。
当社の科学者、エンジニア、現場作業員たちは成果を上げています。私たちは、高度なサンプリング、測定、分析に関する能力を開発し、業界をリードする水リサイクルや排出量コントロール技術などを実行してきました。
高度な分析能力の開発
信頼できる検証済みかつ再現性の高い分析手法は、事実に基づく健全な意思決定に不可欠です。
ふっ素系有機化合物の排出量を正確に測定する能力は、意義ある排出量削減への道のりに対してまず第一に必要なステップです。私たちはこの分野でリーダーシップを発揮していることを誇りに思います。
Chemours(ケマーズ)は、化学品メーカーとして初めて、2030年までに自社の製造プロセスで生じる空気と水からふっ素系有機化合物排出量を最低99%除去するという公約を自発的に掲げました。私たちはこのような公約を掲げた企業が他に存在しないことを知っています。
私たちは、当社のファイエットビル工場で開発され、学術機関や同業他社、規制機関が自由に使うことができる最先端のエアースタックテストの手法を用いて、この目標に対する進捗状況を測定しています。当社の科学者チームがふっ素樹脂の製造過程で使用するHFPO-DAという化合物に対する既存のスタックサンプリング手法を大きく改善し、それをわずか8週間で実証しました。この手法は非常に強固であると証明されたため、以来数十種類の化合物にも用いられており、環境への影響をより定量化して理解すべく、複数の製造拠点で使用されています。環境保護庁のMethod 45(OTM-45)は、Chemours(ケマーズ)が設計および最適化した一連のサンプリング結果を元に設計されたものです。
Chemours(ケマーズ)は外部の研究機関や規制当局、研究者にも厳格な基準を課しているため、そうした外部機関は空気と廃液の高度なサンプリング技術を通して収集されたサンプルに含まれる化合物を当社と同様に分析および定量化することができます。
業界をリードする水リサイクル技術の実行
当社のファイエットビル工場では、工場から出る廃液を溜め、ろ過した後、最終的にファイエットビル工場で利用する鉱物質除去水をリサイクルするという最先端の粒状活性炭システムを試験的に導入しました。このシステムでは、水中に溶解した固形物に対して高圧かつ高除去に設計された渦巻形膜成分を利用しています。空孔の有効サイズは、極めて高い割合でPFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)を除去できるほどの小ささです。
当社のシステム効率テストによると、PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)は99%以上の効率で除去されています。
Chemours(ケマーズ)以上にこの技術を実行および最適化してきた企業が存在するとは、私たちは認識していません。
温室効果ガス排出量の削減
当社のルイビル工場において、ふっ素系有機化合物排出量の削減、温室効果ガス排出量の著しい削減、2030年までにスコープ1およびスコープ2の排出量を60%削減という企業目標をサポートするプロジェクトを開始し、プロセスの改善を実行しました。これにより当社は、2050年までの事業におけるネットゼロ温室効果ガス排出量目標に到達し、パリ協定の目標に貢献し続けることができます。
ルイビルシステムのサイズや規模、カスタム設計に必要な部品、製造と輸送にかかる大幅なリードタイムなどを要したため、こうした努力は複雑なものでした。私たちは現在ルイビル工場におけるHFC-23プロセス排出量の大半を捕捉および廃棄しています。今年中にルイビル工場のHFC-23プロセス排出量を最低99%捕捉および廃棄できるよう、改良を行う予定です。
私たちは止まりません。ルイビル工場ではHCFC-22排出量を削減する第2のプロジェクトを進行中です。当社のプロセス改善プロジェクトでは、製造プロセスで生じる化合物を捕捉およびリサイクルするための技術を用いて、排出防止とさらなる製造量の必要性を削減します。私たちは技術プラットフォームを選び、最適なプロセス設計を行うための工学と分析に取り組んでいます。このプロジェクトは2024年末までに完了する予定です。
今後の予想
私たちは企業責任目標を設定した際に、目標を達成するためには持続的な努力とイノベーションが必要だと分かっていました。
分析能力の発展、水リサイクル技術の向上、温室効果ガス排出量の大幅な削減といった取り組みは、当社が結果を出すための複雑かつ長期的な数多くの取り組みのうちの3つの例です。
Chemours(ケマーズ)全体でさまざまなプロジェクトを進行しており、将来的な改善を見据えた計画を策定しています。
私たちは化学の力でより良い世界を創造します。当社の製品は既に使われており、国内での半導体製造や輸送の脱炭素化など、変革をもたらすイノベーションを可能にしています。そして私たちは社内や第三者である科学の専門家と緊密に連携することで、人々と地球にとって可能な限り最善の方法で進歩することを約束します。