私たちは、私たちの価値観の一つである「揺るぎないインテグリティ」をもって、良き市民、地域環境資源の立派な管理者、良き隣人であろうとしています。これが、2030年までに5,000万米ドルを地域社会に投資するという、「活気に満ちた地域社会」に向けた当社目標を支える原動力になっています。私たちは、科学・技術・工学・数学(STEM)教育を受ける機会の拡大、安全への取り組み、および持続可能な環境プログラムの拡充を通じて、私たちの生活と事業の拠点である地域社会をより良いものにすることを目指しています。
「活気に満ちた地域社会」に関する2023年のハイライト
- 米国国防総省、デラウェア大学、Chemours(ケマーズ)、Plug、米国エネルギー省国立再生可能エネルギー研究所によるクリーン水素パートナーシップの一環として、クリーン水素センターを支援。クリーン水素パートナーシップは、安価なクリーン水素の製造と効率的な水素エネルギー変換という課題の解決に取り組みます
- 中学校パートナーシッププログラムであるChemFESTを米国とベルギーの5つの拠点に拡大
- ウェストバージニア州パーカーズバーグのディスカバリーワールド博物館に35万ドルを寄付。また、10年間のSTEM教育パートナーシップを発表
- 長年のパートナーである非営利団体と共に、ワシントン工場の75周年を祝う地域社会での祝賀イベントを開催
- 製造エクセレンス50周年を記念してテキサス州コーパスクリスティの拠点でSTEM教育を推進するため、イングルサイド公立学区(ISD)に9万ドルの支援金を提供
- 歴史的黒人大学(HBCU)およびヒスパニック系教育機関での学位取得を目指す歴史的に社会から疎外されてきた背景を持つ学生を支援するため、全米安全評議会と提携して立ち上げる安全分野の多様性奨学金に25万ドルの資金を提供
STEM教育プログラムの拡大
多様なSTEM人材パイプラインの構築を目的としたグローバルな学校連携プログラムであるChemours(ケマーズ)エンジニアリング・科学・産業・テクノロジーの未来(ChemFEST)学校連携プログラムの立ち上げに400万米ドル以上を拠出しました。2023年初めには、デラウェア州ウィルミントンにあるイーストサイドチャータースクールにおいて約2,230 ㎡の新しいコミュニティSTEM施設、Chemours(ケマーズ)STEMハブの建設に着工しました。Chemours(ケマーズ)STEMハブは、学びの公共スペースを提供するとともに、さまざまな背景を持つ生徒にSTEMに触れる機会を提供してその楽しさを伝え、STEMに関心を持ってもらうことを目指しています。また、次の拠点の周辺地域でChemFESTパートナーシップを拡大しました。
- テキサス州コーパスクリスティ
- ノースカロライナ州フェイエットビル
- テキサス州ラポルテ
- ケンタッキー州ルイビル
- ベルギー、メケレン
進歩のための連携
地域社会との継続的な関わり
Chemours(ケマーズ)のすべての製造拠点では、地域社会から積極的にフィードバックを受け取る仕組みとして、拠点周辺の住民の声を代表する地域社会の多様な集団により構成されるコミュニティ諮問協議会(Community Advisory Panel:CAP)を設置しています。2023年は、CAPを評価し、さらに活性化する取り組みを継続しました。これには、次の3つのステップが含まれます。
- CAPのメンバーが、社会経済的、年齢、性別、人種、地理的な観点から、地域社会を代表する者であることを確認する。
- 会議の議題は、関連する内容が提供される議題か、また、質問したり意見を述べたりする機会がCAPのメンバーに十分に与えられる議題かを評価する。
- CAPとの関わりに最適な機会を提供する会議の頻度と、開催される会議と会議の間に利用可能なコミュニケーションの機会を特定する。
ワシントン工場とチェンバース工場では、すでにこのプロセスを使用して、それぞれのCAPメンバーを刷新しています。2024年初めの時点で、鉱物事業を支えるフロリダ州とジョージア州、ウェストバージニア州ベル、デラウェア州ニューアークにあるChemours Discovery Hub(ケマーズディスカバリーハブ)でCAPを立ち上げています。現在、テネシー州ニュージョンソンビルとノースカロライナ州フェイエットビルのCAPを活性化する方法を検討しており、その他の拠点は今後対応していく予定です。