Chemours(ケマーズ)、フロロプロダクツ部門からサーマル & スペシャライズド ソリューションズとアドバンスト パフォーマンス マテリアルズを分離して2部門を新設すると発表

- この進化により、顧客中心主義の強化、経営焦点と意思決定の明確化、リソース配分の強化、透明性と説明責任の向上を図ります
- 顧客の優先事項に沿ったイノベーションへの投資を通じて各事業を強化し、既存の無二のポートフォリオを足場として成長を推進することで価値を引き出します
- Alisha Bellezzaがサーマル & スペシャライズド ソリューションズ事業部門のプレジデントに任命されました
- Denise Dignamがアドバンスト パフォーマンス マテリアルズ事業部門のプレジデントに任命されました
- Bryan SnellはChemours(ケマーズ)と業界に卓越性とリーダーシップによる遺産を残して、チタニウム テクノロジー部門プレジデントを退任します
- Ed Sparks(現フロロプロダクツおよび特殊化学品事業部門プレジデント)がチタニウム テクノロジーおよび特殊化学品事業部門プレジデントに任命されました

米国デラウェア州ウィルミントン、2021年2月11日(PR Newswire) -- 世界的な化学企業であるThe Chemours Company(ケマーズ)(NYSE:CC)は、本日、従来の「フロロプロダクツ」部門を2020年第4四半期に2つの新部門に分割したことを発表しました。サーマル & スペシャライズド ソリューションズ(Thermal & Specialized Solutions:TSS、旧ふっ素化学品)とアドバンスト パフォーマンス マテリアルズ(Advanced Performance Materials:APM、旧ふっ素樹脂)の2部門です。

この改変により、顧客中心主義の強化、経営焦点と意思決定の明確化、リソース配分の強化、透明性と説明責任の向上を図ります。各事業は、それぞれ独自の製品ポートフォリオを横断するChemours(ケマーズ)の比類ない専門知識の上に築かれたイノベーションと技術への投資を継続的に行うことにより、可能性を最大限に発揮し、長期的な顧客価値と株主価値の向上につなげていきます。

これに従い、TSSおよびAPM部門を指揮して各事業の価値を引き出すために、新しいリーダーが任命されました。TSSのプレジデントに就任するのは、現在、ふっ素化学品担当バイスプレジデントを務めるAlisha Bellezzaです。APMのプレジデントには、現在、ふっ素樹脂担当バイスプレジデントを務めるDenise Dignamが就任します。Bryan Snellの退任に伴い、現在、フロロプロダクツ部門プレジデントであるEdwin (Ed) Sparksが、チタニウム テクノロジー部門プレジデントに就任します。これらの各人事は2021年3月1日付で発効します。

「当社のフロロプロダクツ事業には、強固な顧客中心主義の2つの部門があり、それぞれが特殊なニーズを持つ異なる顧客にサービスを提供しています。新しい部門に分割することで、両部門のソリューションが対応する独自の市場機会を活用するとともに、顧客に新たな成長機会を提供できます」と話すのは最高執行責任者(COO)のMark Newmanです。「この進化により、世界中の人々が日々接している技術や市場にイノベーションをもたらし続ける高性能な先端材料の幅広いポートフォリオを構築し続ける当社の能力も高まります」

なお、2021年2月12日に米国証券取引委員会(SEC)に提出予定のForm 10-K年次報告書に記載される通時的な部門情報は、現在の部門構造に合わせて再構成されます。

フロロプロダクツ部門の分割

サーマル & スペシャライズド ソリューションズ(Thermal & Specialized Solutions:TSS)

Chemours(ケマーズ)の現ふっ素化学品部門は新しくTSS部門になります。この事業は、化学、物理、設計の交差する場所に位置しており、イノベーションや高性能製品を第一線で担っています。  社会は技術の進歩と環境の持続を可能にするソリューションを必要としています。 約1世紀前にFreon™(フレオン™)によってこのカテゴリーを発明したTSS事業部門は、そうした問題を解決するソリューションの最前線にいます。今日、Opteon™(オプテオン™)製品は、より持続可能なサーマル マネージメント ソリューションの基準となっており、私たちは現在および将来の業界のニーズに応えるため、持続可能な新しいソリューションを拡大し、創造し続けています。 

また、新たにサーマル & スペシャライズド ソリューションズ部門プレジデントに就任するAlisha Bellezzaは、2021年3月1日付でChemours(ケマーズ)の経営陣に加わります。彼女は2020年7月にふっ素化学品事業の責任者に任命されました。社内外で複数の役割を担ってきた、実績ある力強いリーダーです。ふっ素化学品事業に携わる前は、チタニウム テクノロジー事業のグローバルセールス、コマーシャルオペレーションズ、およびサプライチェーン担当バイスプレジデントを務め、Ti-Pure™(タイピュア™)Flexの発売など、Ti-Pure™(タイピュア™)の価値安定化戦略(Value Stabilization strategy:TVS)の商業的実施を指揮しました。それ以前は、バイスプレジデント兼財務部長としてIR部門を率いていました。経済学、財務、戦略分野の経験があるAlisha Bellezzaは、20年以上にわたる財務経験と業界経験を活用して新たな役割を担います。

アドバンスト パフォーマンス マテリアルズ(Advanced Performance Materials:APM)

Chemours(ケマーズ)の現ふっ素樹脂部門は新しくAPM部門になります。この事業は引き続き、熱安定性、摩擦管理、独自の誘電特性や化学的特性といった各カテゴリーで最高性能のエンベロープを持つふっ素樹脂をはじめとする高性能材料の大規模なポートフォリオを提供していきます。  APMの製品は、広範囲な市場および最終用途に向けて提供されています。 この事業には以下のような主力製品および業界をリードするブランドがあります。 

  • Teflon™(テフロン™)ブランドは、電子機器、通信機器、半導体インフラなど、様々な分野の用途に必須のポリマーです。
  • Viton™(バイトン™)ブランドのエラストマーは、自動車から家電製品まで幅広い市場の用途に用いられています。 
  • Krytox™(クライトックス™)パーフルオロポリエーテル潤滑剤およびグリースは、航空宇宙から医療まで、様々な産業分野の用途に用いられています。
  • Nafion™(ナフィオン™)アイオノマー膜、分散液、樹脂は、クロルアルカリ化学を支え、燃料電池や高分子電解質膜(Polymer Electrolytic Membrane:PEM)電解槽に電力を供給し、水素経済の中核を担っています。

アドバンスト パフォーマンス マテリアルズ部門プレジデントに就任するDenise Dignamは、2021年3月1日の就任に合わせてChemours(ケマーズ)の経営陣に加わります。彼女は製品化、セールス・マーケティング、戦略、サプライチェーン、運営における豊富な経験を含む複数の分野で実績あるリーダーシップを発揮した後、2020年11月にふっ素樹脂事業の責任者に任命されました。それ以前、Denise Dignamはフロロプロダクツ事業担当バイスプレジデントとして製造の構造改革を指揮し、ふっ素樹脂の北米担当ビジネスリーダーや、NafionTM(ナフィオン™)およびKrytoxTM(クライトックス™)のポートフォリオ担当グローバルビジネスリーダーを務めました。彼女は化学工学を習得しており、30年以上にわたる化学業界での経験を生かして、新たな役割を担います。

CEOのMark Vergnanoは、「進化する顧客ニーズに応え、当社の継続的な成長と進化の次の章を実現するために、AlishaとDeniseのような優れた業界専門家2人がこの重要な指導的役割を担ってくれることをうれしく思います」と話しています。

チタニウム テクノロジーのリーダー交代

2021年3月1日付で、Edwin (Ed) Sparksがチタニウム テクノロジー部門プレジデントに就任します。Ed Sparksは、2018年から率いてきた特殊化学品事業部門のプレジデントも兼任します。彼のデュポンでのキャリアは、ニュージョンソンビルにあるチタニウム テクノロジーの製造工場でスタートしました。デュポンで25年以上にわたり、戦略、営業、運営、技術、プロセス開発分野の責任ある役職を歴任しました。また、北米およびアジア太平洋地域のチタニウム テクノロジー事業を統括したこともあります。Ed Sparksは特殊化学品事業の戦略的な再建を成功させた後、18カ月間フロロプロダクツ部門プレジデントを務め、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに際して、新しい組織体制の導入、工場運営の大幅な改善、コストの合理化、事業継続性の確保を実施しました。

Ed Sparksは、デュポンおよびChemours(ケマーズ)での42年に及ぶ化学業界での活躍を経て引退するE. Bryan Snellの後任となります。Bryan Snellは、鉱物事業に関する深い知識と酸化チタンの専門知識で世界的に広く知られています。2015年の創設以来、Chemours(ケマーズ)のチタニウム テクノロジー事業を率いてきた彼は、プレジデント在任中、チームとともに同事業の生産能力を大幅に向上させ、鉱物の社内供給能力を高め、Chemours(ケマーズ)Ti-Pure™(タイピュア™)の価値安定化戦略、Flexポータル戦略など、製品提供や市場開拓アプローチを強化しました。

「BryanのリーダーシップはChemours(ケマーズ)に消えることのない足跡を残しました。彼の貢献は計り知れません。新会社としての初期段階からこれまでの5年間にわたる彼の比類ないプロ意識と洞察力によって、チタニウム テクノロジー事業は軌道に乗り、将来の成長に向けた地位を確立しました」とMark Vergnanoは語ります。「事業部門の3人の新しいプレジデントのうち、2人はチタニウム テクノロジー部門でBryanとともに働き、彼から学んでいます。私たちは今後何年にもわたって、BryanのChemours(ケマーズ)への貢献を実感することでしょう」

Vergnanoはこう続けました。「次にチタニウム テクノロジー事業の指揮を執るのも、実績あるリーダーです。Edには数多くの役割を担って成功を収めてきた実績があります。  ビジネス感覚、ソリューション志向、顧客重視の姿勢を備えた彼は、組織を次の成功の章へと導くのに最適な人物です」

The Chemours Company(ケマーズ)について
The Chemours Company(ケマーズ)(NYSE:CC)は、チタニウム テクノロジー、サーマル & スペシャライズド ソリューションズ、アドバンスト パフォーマンス マテリアルズ、特殊化学品事業分野のグローバルリーダーであり、市場を特徴づける製品、用途の専門知識、化学を基盤としたイノベーションを通じて、幅広い業界の顧客にソリューションを提供しています。コーティング剤、プラスチック、冷凍冷蔵機器、エアコン、輸送、半導体、家電製品、一般的な工業製品、鉱業、石油・ガスなどの市場向けに、幅広い工業化学製品、特殊化学製品によるカスタマイズソリューションを提供しています。  主な製品には、Ti-Pure™(タイピュア™)、Opteon™(オプテオン™)、Freon™(フレオン™)、Nafion™(ナフィオン™)、Krytox™(クライトックス™)、Teflon™(テフロン™)、Viton™(バイトン™)などの有名ブランドがあります。2019年、Chemours(ケマーズ)はニューズウィーク誌の「アメリカの最も責任ある企業」に選出されました。Chemours(ケマーズ)は、およそ6,500人の社員と30の製造拠点を擁し、約120カ国で約3,300社の顧客にサービスを提供しています。Chemours(ケマーズ)の本社は米国デラウェア州ウィルミントンにあり、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に「CC」のシンボルで上場しています。

詳細については、chemours.comをご覧いただくか、Twitterの@Chemours、またはLinkedInをフォローしてください。  

将来見通しに関する記述 
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出所:The Chemours Company(ケマーズ)