米国デラウェア州ウィルミントン、2021年5月27日/PRNewswire/ -- The Chemours Company(ケマーズ)は、スマートで健康的かつ持続可能な建物の世界的リーダーであるジョンソンコントロールズ社から選ばれ、同社のダクト付き住宅用・商業用HVAC(冷暖房、換気、空調)製品および空冷スクロールチラー用途の将来の冷媒ソリューションとして、Opteon™(オプテオン™)XL41(R-454B)を供給することになりました。今回の決定は、R-410Aのような地球温暖化係数(GWP)の高い冷媒の使用をやめるという、ジョンソンコントロールズの持続可能性目標を後押しするものであり、気候変動対応と顧客の排出量削減に対する同社のコミットメントを強化するものです。Chemours(ケマーズ)は、持続可能な低GWP冷媒ソリューションを提供するリーダーとして知られており、HVACR(冷暖房、換気、空調、冷凍冷蔵)業界における次世代冷媒の商業的準備と採用を推進しています。
Opteon™(オプテオン™)XL41は、低GWP(AR4:466)の非オゾン層破壊冷媒で、R-410Aと比較してGWPを78%削減し、エネルギー効率の向上と充填量の低減を実現します。この冷媒は、メーカーが長期的に二酸化炭素(CO2)排出量削減目標を達成できるようにし、R-410Aと類似した動作温度と圧力を持つため、設計上の変更を最小限に抑えることができます。Opteon™(オプテオン™)XL41は、今後の空調用途に、性能、安全性、寿命の最適なバランスを提供します。
Chemours(ケマーズ)のサーマル & スペシャライズド ソリューションズ担当社長であるAlisha Bellezzaは、「私たちは、今後の住宅用・商業用HVAC用途や空冷スクロールチラーに低GWPでエネルギー効率を向上させる次世代冷媒ソリューションを提供することで顧客ニーズに応えるジョンソンコントロールズをサポートできることを大変うれしく思います」と述べています。「Chemours(ケマーズ)は、環境への影響を最小限に抑えながら、お客様の持続可能性目標の達成に役立つ技術を提供することで、お客様やHVACR業界全体のパートナーとなり、米国におけるHFC(ハイドロフルオロカーボン)の段階的削減を支援することを目指しています」
CO2排出量削減に関する今後の規制要求は、低GWP冷媒への移行を促進するでしょう。Opteon™(オプテオン™)XL41は、現在のHVAC業界で米国暖房冷凍空調学会(American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers:ASHRAE)のA2L(低毒性、微燃性)に分類される冷媒すべてのうち、米国環境保護庁(EPA)の重要新規代替物質政策(SNAP)1が承認したユニット用途の中で最もGWPが低く、現在提案されている750 GWPという制限値よりもはるかに低い値となっています。プラスチックやエラストマー素材、ポリオールエステル(POE)オイルとの適合性があり、動作設備の設計変更を最小限に抑え、R-410Aプラットフォームからの移行を容易にします。
ジョンソンコントロールズのバイスプレジデント兼最高サステナビリティ・政府・規制関連業務責任者であるKatie McGintyは、「安全性、容積、効率、信頼性、可用性、寿命など、さまざまな性能や市場の基準でいくつかの低GWP冷媒を評価した結果、Chemours(ケマーズ)がOpteon™(オプテオン™)XL41として販売しているR-454Bがトップクラスの低GWP冷媒であると判断しました」と述べています。「今回の決定は、人々が暮らし、働き、学び、遊ぶ環境の変革に役立つソリューションを開発するという当社の継続的なコミットメントを強化し、顧客が2030年までに排出量を16%削減できるよう支援するという当社の目標を推進するものです」
この決定は、HVAC業界が高GWP冷媒の廃止に向けて準備を進めている中でなされました。その後、可決された米国イノベーションおよび製造業法(American Innovation and Manufacturing Act:AIM法)2により、現在は米国環境保護庁(EPA)が正式に高GWP冷媒の廃止に取り組んでいます。
Chemours(ケマーズ)は業界のパートナーと協力して、明日の目標を達成するために今日求められる性能を提供する持続可能なソリューションを開発してきました。HFC(ハイドロフルオロカーボン)を段階的に削減するという規制上の義務をサポートする移行の一環として、Chemours(ケマーズ)は引き続き、バリューチェーンパートナーやHVACR業界に最先端の技術、教育、継続的なトレーニングを提供していきます。
1 本情報の発行時点でEPA SNAPが承認した代替品の中で最も低いGWP値。
2 https://www.epa.gov/climate-hfcs-reduction/aim-act
The Chemours Company(ケマーズ)について
The Chemours Company(「Chemours(ケマーズ)」または「当社」)(NYSE:CC)は、チタニウム テクノロジー、サーマル & スペシャライズド ソリューションズ、アドバンスト パフォーマンス マテリアルズ、特殊化学品事業分野のグローバルリーダーであり、市場を特徴づける製品、用途の専門知識、化学を基盤としたイノベーションを通じて、幅広い業界の顧客企業にソリューションを提供しています。コーティング剤、プラスチック、冷凍冷蔵機器、エアコン、輸送、半導体、家電製品、一般的な工業製品、鉱業、石油・ガスなどの市場向けに、幅広い工業化学製品、特殊化学製品によるカスタマイズソリューションを提供しています。 主な製品には、Ti-Pure™(タイピュア™)、Opteon™(オプテオン™)、Freon™(フレオン™)、Nafion™(ナフィオン™)、Krytox™(クライトックス™)、Teflon™(テフロン™)、Viton™(バイトン™)などの有名ブランドがあります。2019年、Chemours(ケマーズ)はニューズウィーク誌の「アメリカの最も責任ある企業」に選出されました。Chemours(ケマーズ)は、およそ6,500人の社員と30の製造拠点を擁し、約120カ国で約3,300社の顧客にサービスを提供しています。Chemours(ケマーズ)の本社は米国デラウェア州ウィルミントンにあり、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に「CC」のシンボルで上場しています。
詳細については、chemours.comをご覧いただくか、Twitterの@Chemours、またはLinkedInをフォローしてください。
将来見通しに関する記述
本プレスリリースには、米国1933年証券法第27A条および1934年証券取引所法第21E条に規定される意味における、リスクおよび不確実性を伴う将来見通しに関する記述が含まれています。将来見通しに関する記述は、特定の仮定に基づく将来の事象に関する現時点での予想であり、過去または現在の事実に直接関係していない記述を含んでいます。「信じる」、「期待する」、「するだろう」、「予想する」、「計画する」、「推定する」、「目標にする」、「想定する」などの言葉や類似した表現は、一般的に「将来見通しに関する記述」を示しており、かかる記述が発表された日付時点での見通しとなります。将来見通しに関する記述には、係争中または将来の環境賠償責任の結果または解決、規制当局による調査・審理・手続きの開始・結果・解決、訴訟の開始・結果・和解、当社の製品の需要または採用に影響する米国その他の管轄区域における環境規制の変更、各分野および当社全体について予想される将来の業務および財務実績、事業の計画・見通し・目的・目標・コミットメント、設備投資・投資計画および目標資本支出、配当または株式買い戻し計画、知的財産保護の十分性や長期性、コスト削減目標、収益性と成長を伸ばす計画、買収を行う当社の能力、買収した事業や資産を当社の事業へ統合する能力、予想される相乗効果またはコスト削減を達成する能力などが含まれることがありますが、これらはすべて相当なリスクと不確実性を内包するものであり、実際の結果は、これらの記述によって明示的または黙示的に示されたものとは大きく異なる可能性があります。将来見通しに関する記述は、正確ではない、あるいは実現しない可能性のある将来の事象に関する特定の仮定や予想に基づいています。これらの記述は今後の業績を保証するものではありません。将来見通しに関する記述は、Chemours(ケマーズ)の管理が及ばないリスクや不確実性を伴うことがあります。さらに、現在の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックが米国および世界の経済や商品・金融市場に大きな影響を及ぼし、当社の業績にマイナスの影響を与えており、今後もその影響が続くと思われます。パンデミックの全容とその影響は未知数ですが、現時点で金融・商品市場の極端な変動、経済活動の大幅な鈍化、世界的な景気後退予測の高まりなどがみられます。官民一体となった対応により、世界各地で渡航の大幅な制限、一時的な営業停止、検疫、株式市場の変動、消費活動や商業活動の全般的な低下などが発生しています。当社がコントロールできない問題が事業および業務に影響を及ぼしており、国内外の事業部門への社員の出張制限、社員の健康や福祉への悪影響、製品に対する需要の大幅減、顧客への商品・サービス供給の遅れ、サプライチェーンの混乱、ビジネスパートナーが被る悪影響、その他予測不可能な事態が生じたり、長引いたりする可能性があります。さらに、現時点でChemours(ケマーズ)が特定できない、または現時点でビジネスに重大な影響を与えるとは予想していないリスクや不確実性が他にもある可能性があります。こうした相違をもたらし得る、またはそれに寄与し得る要因には、2021年3月31日期のForm 10-Q四半期報告書、2020年12月31日期のForm 10-K年次報告書など、米国証券取引委員会に提出された書類に記載されているリスク、不確実性、その他の要因が含まれます。Chemours(ケマーズ)は、法律で義務付けられている場合を除き、いかなる場合でも将来の見通しに関する記述を修正または更新する義務を負いません。
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出所:The Chemours Company(ケマーズ)