Chemours(ケマーズ)とBWT、輸送用燃料電池市場に必要な生産能力とイノベーションを可能にする合弁事業を発表

水素経済の発展に不可欠なパイプラインへの供給に注力する対等なパートナーシップ

チタニウム テクノロジー、サーマル & スペシャライズド ソリューションズ、アドバンスト パフォーマンス マテリアルズの分野をリードする世界的な化学企業、The Chemours Company(「Chemours(ケマーズ)」)(NYSE:CC)は、複数の水素市場で定評のあるBWT FUMATECH Mobility GmbHと燃料電池技術の分野における膜製造に重点を置いた合弁事業を開始する計画を発表しました。この取引の完了には当局の承認が必要となります。合弁事業「THE Mobility F.C. Membranes Company GmbH」は、グローバルな水素経済の推進に大型燃料電池(HDFC)膜が重要な役割を果たすという両社の理解に根ざしています。このパートナーシップを通じて、Chemours(ケマーズ)とBWTは、両社の補完的な機能、リソース、専門技術だけでなく、燃料電池膜のイノベーションにおける85年以上の経験を統合して、OEMメーカーへの供給を促進し、需要の高まりに短長期的に十分対応します。

水素経済と切り離すことのできないNafionイオン交換膜と分散液の発明者であるChemours(ケマーズ)は、高性能HDFC膜の構成要素の製造において優れた専門知識を有しています。ドイツを拠点とするTHE Mobility F.C. Membranes Companyは、オーストリアに本拠地を置く民間会社BWT Groupの子会社であるFUMATECHと協力して同社の既存の製造技術と生産ライン運用を利用し、Chemours(ケマーズ)Nafion(ナフィオン™)イオン交換材料を業界最高レベルの最終製品の膜に変換します。両社は、合弁事業開始から12カ月以内に、戦略的長期顧客向けの商用向け加湿器と燃料電池膜の生産能力を増強できると見込んでいます。

「大型燃料電池膜の推定市場規模は、2030年にはおよそ9億米ドルまで成長する見込みです。これは、地球が確固たる脱炭素目標を追求していく中で、この技術が現在も今後においてもいかに重要であるかを物語っています」とChemours(ケマーズ)のアドバンスト パフォーマンス マテリアルズのプレジデント、Denise Dignamは述べています。「Chemours(ケマーズ)は、当社の化学の力を通じた世界最大の課題への取り組みと、水素経済を支援するための投資の促進に尽力しています。今回のBWT FUMATECHとの合弁事業は、まさにその取り組みを展開する力を与えるコラボレーションです。モノマーから膜への移行に必要なすべてを有する理想的なパートナーシップであり、手頃な価格の水素エネルギーソリューションを大衆市場に提供するために必要な俊敏性、効率性、生産量を備えています。」

「両社の最高の資産と能力を集結させることで、THE Mobility F.C. Membranes Company GmbHは、水素分野における成長に合わせて長期的な成功への道を確保するためのリソースとプロセスの確立に注力していきます」とBWTのCEOであるAndreas Weissenbacher氏は述べています。「最終的には今回の協業により、グローバルで持続可能な水素経済の実現に不可欠な製品のパイプラインが満たされるでしょう。」

米国のInflation Reduction Act(インフレ抑制法:IRA)、European Green Deal(欧州グリーンディール)、その他EUおよび加盟国レベルでの未来志向の政策枠組みといった気候政策は、エネルギー、運輸、製造業に大きな変化をもたらすだけでなく、気候変動とエネルギーへの数十億ドルの新たな投資によりクリーンテクノロジーのイノベーションを引き起こします。合弁事業会社は、Chemours(ケマーズ)の強みであるポリマー技術とFUMATECHの最適化された製造技術を基盤に、高度に設計されたHDFC膜の供給により水素経済パイプラインの整備において重要な役割を果たすことを目指しています。THE Mobility F.C. Membranes Companyはまず、欧州連合(EU)、米国、日本、中国、韓国への供給を行い、それぞれの顧客が水素を利用したグリーンな大型輸送への大規模な移行を加速できるようにします。

The Chemours Companyについて

The Chemours Company(ケマーズ)(ニューヨーク証券取引所:CC)は、チタニウム テクノロジー、サーマル & スペシャライズド ソリューションズ、アドバンスト パフォーマンス マテリアルズのグローバルリーダーであり、幅広い業界の顧客に、市場を特徴づける製品、用途の専門知識、化学を基盤としたイノベーションを有するソリューションを提供しています。コーティング、プラスチック、冷凍冷蔵機器、空調、輸送、半導体・家電、一般産業、石油・ガスなどの市場向けに、幅広い工業用・特殊化学製品によるカスタマイズされたソリューションを提供しています。主な製品には、Ti-Pure™(タイピュア™)、Opteon™(オプテオン™)、Freon™(フレオン™)、Teflon™(テフロン™)、Viton™(バイトン™)、Nafion™(ナフィオン™)、Krytox™(クライトックス™)などの有名ブランドがあります。約6,400人の従業員と29の製造拠点を有し、約120カ国で約3,200社の顧客にサービスを提供しています。Chemours(ケマーズ)の本社は米国デラウェア州ウィルミントンにあり、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に「CC」のシンボルで上場しています。

詳細については、chemours.comをご覧いただくか、Twitterの@Chemours、またはLinkedInをフォローしてください。

FUMATECHについて

FUMATECH(Functional Membranes and Plant Technology)は、1990年に設立されたBWT Group傘下の民間水処理会社です。ドイツのビーティッヒハイム=ビッシンゲンに本社を置くFUMATECHは、燃料電池膜、エネルギー貯蔵用イオン交換膜、分離技術の製造における技術的パイオニアとしての地位を確立しています。同社は、原材料の配合から技術的用途に適した膜を作成するための材料の処理まで、幅広い分野に豊富な専門知識を有しています。詳細については、fumatech.comをご覧ください。

BWTについて

BWT (Best Water Technology) Groupは、5,500人以上の従業員を抱える欧州の大手水技術企業です。革新的かつ経済的で環境に配慮した水処理技術に取り組み、個人の家庭、産業、商業、ホテル、自治体に、日々のニーズに合った最大限に安全、健康、衛生的な水を提供しています。BWTは、飲料水、処理水、プールの水のほか、特に製薬・バイオテクノロジー業界向けのWFI(注射用水)のための最新の水処理システムとサービスを提供します。同社の研究開発スタッフは、経済的で環境に配慮した製品を開発するために、最先端の方法を用いて新しい技術と材料に取り組んでいます。社員は、リソースとエネルギーの使用量を減らすことでCO2の排出を削減する製品の製造にとりわけ熱心に取り組んでいます。

BWTのDNAには持続可能性が組み込まれており、すべてのBWT製品が最も貴重なリソースである水の保全に貢献しています。世界中の社会が今日直面している課題を考えると、BWTの主張である「For You and Planet Blue(あなたと地球のために)」はこれまで以上に重要性を増しています。BWTは独自の特許取得済みの水処理技術を用いて、「ボトルフリーゾーン」を作り出すだけでなく、21世紀のエネルギー変換器である燃料電池用高性能膜の開発・製造における世界有数のノウハウにより、「Change the World – sip by sip(一口ずつ、世界を変える)」ことに日々貢献しています。

BWT Groupとその製品・サービスに関する詳細情報はwww.bwt.comをご覧ください。

将来の見通しに関する記述

米国1933年証券法および1934年証券取引所法第21E条に規定されるリスクおよび不確実性。将来の見通しに関する記述は、一定の仮定に基づく将来の出来事に関する現在の予測を提供するもので、過去または現在の事実に直接関連しない記述を含みます。特に「信じている」、「期待している」、「予定している」、「予想している」、「計画している」、「推定している」、「目標としている」、「企画している」などの表現は、一般に「将来の見通しに関する記述」であり、そのような記述がなされた時点でのものです。これらの将来の見通しに関する記述には、係争中または将来の環境負債の結果または解決、規制当局による調査・審理・手続きの開始・結果・解決、訴訟の開始・結果・和解、当社製品の需要または採用に影響を与える米国またはその他の地域における環境規制の変更、当社の各セグメントおよび当社全体の将来の営業成績および財務成績の予測、事業計画、見通し、目標、ゴールおよびコミットメント、設備投資・計画および目標資本支出、配当または自社株買いの計画、知的財産権保護の十分性または持続性、コスト削減または節約の目標、収益性と成長を伸ばす計画、当社の買収能力、買収した事業や資産を当社の事業に統合する能力、予想される相乗効果またはコスト削減を達成する能力などが含まれます。これらはすべて、重大なリスクと不確実性を内包するものであり、実際の業績はこれらの記述によって明示的または黙示的に示されるものとは大きく異なる可能性があります。将来の見通しに関する記述は、一定の仮定と将来の事象に対する期待に基づくものであり、正確でない可能性や実現しない可能性があります。これらの記述は、将来の業績を保証するものではありません。また、将来の見通しに関する記述には、Chemours(ケマーズ)が制御できないリスクや不確実性が含まれています。さらに、現在流行しているCOVID-19のパンデミックは、国内および世界の経済、商品・金融市場に大きな影響を与えています。これは、当社の業績にもマイナスの影響を与えており、今後も影響を与えると考えています。パンデミックの全容と影響はまだ確定していませんが、現在までのところ、金融・商品市場の大幅な変動と経済活動の深刻な混乱が見られます。官民一体となった対応の結果、渡航制限、一時的な営業停止、検疫、株式市場の変動、消費・商業活動の中断などが世界各地で発生しました。当社がコントロールできない事項が当社の事業および業務に影響を与えており、当社が顧客に商品やサービスを提供する能力を妨げたり、サプライチェーンを混乱させたり、ビジネスパートナーに悪影響を及ぼしたり、当社製品に対する需要を大幅に減少させたり、従業員の健康や福祉に悪影響を与えたり、その他予測不可能な事象を引き起こし、継続させる可能性があります。さらに、現時点でChemours(ケマーズ)が特定できない、あるいは事業に重大な影響を与えるとは現時点では考えられない、その他のリスクや不確実性が存在する可能性があります。こうした相違をもたらし得る、またはそれに寄与し得る要因には、2022年6月30日期のForm 10-Q四半期報告書、2021年12月31日期のForm 10-K年次報告書など、米国証券取引委員会に提出された書類に記載されているリスク、不確実性、その他の要因が含まれます。Chemours(ケマーズ)は、法律で義務付けられている場合を除き、いかなる理由であれ、将来の見通しに関する記述を修正または更新する義務を負いません。

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出典:The Chemours Company