-
Vazo™のフリーラジカル源には毒性がありますか。
Vazo™のフリーラジカル源は低~中程度の毒性を示します。ただし、Vazo™ 64の副生成物であるテトラメチルスクシノニトリル(Tetramethylsuccinonitrile:TMSN)には強い毒性があります。Vazo™ 67は、それよりも安全な選択肢です。
-
Vazo™開始剤はChemours(ケマーズ)が推奨する温度以下で保管する必要がありますか。
はい。Vazo™開始剤は、推奨温度以下で保管することが極めて重要です。開始剤は自然に分解されますが、その分解速度は保管温度に左右されます。推奨温度以下で保存することで、定められた有効期間内は確実に製品の品質を保つことができます。推奨保管温度を超えた温度で開始剤を保管すると、自己加速分解して火災になる可能性があります。
-
推奨保管温度は何度ですか。
定められた保管期間を通じて確実に製品の品質を維持するため、すべてのVazo™開始剤を8℃以下で保存することを、Chemours(ケマーズ)は強く推奨します。Vazo™開始剤を保管するにあたっての絶対的な最低温度はありません。
安全性を確保するには、以下の上限を超えない温度で保管することが極めて重要です。
- Vazo™ 52:10℃
- Vazo™ 64、Vazo™ 67:24℃
- Vazo™ 88:35℃
- Vazo™ 56 WSP、Vazo™ 56 WSW、Vazo™ 68 WSP:40℃
-
Vazo™フリーラジカル開始剤によって発生した浮遊粉塵には、爆発の危険性がありますか。
はい。多くの有機化学物質の場合と同様に、浮遊粉塵は空気中で爆発性の混合物を形成します。
-
乳化重合のプロセスで通常、過硫酸塩を使用しています。水溶性のVazo™開始剤を使ったほうがよいのは、どのような状況ですか。
Vazo™の水溶性グレード(56 WSP、56 WSW、68 WSP)には分子量分布が狭く、枝分かれが少ないなどの利点があります。また、硫黄を使っていません。水溶性グレードのVazo™は主に乳化重合の過程で使用されますが、溶液重合にも使用できます。