米国の規制活動
米国では、PFASの管理は引き続き環境保護庁(EPA)と政策立案者の優先事項です。
2021年10月18日、EPA長官のマイケル・S・リーガンより、EPAのPFAS戦略ロードマップが発表されました。ロードマップには、第1期バイデン・ハリス政権(2021~2024年)中にEPAが予定している、PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)に関する具体的なアクションのスケジュールが定められています。重点が置かれている重要な指令は (1)調査、(2)制限、(3)修復の3つです。ロードマップには、EPAのプログラムオフィス内[化学品安全汚染防止局(OCSPP)、水担当局(OW)、国土・緊急対応局(OLEM)、大気・放射線局(OAR)、研究開発局(ORD)]の主要な活動と、プログラム全体にわたる取り組みが記載されています。
PFAS戦略ロードマップの詳細については、EPAのウェブサイト(https://www.epa.gov/pfas)をご覧ください
EPAは、PFAS戦略ロードマップの発表と同時に、全米試験戦略を公表しました。
全米試験戦略では、EPAが24のカテゴリーでPFASを特定した方法を説明しています。EPAは、有害物質規制法(TSCA)第4条に基づき、24のカテゴリーを代表する候補物質の試験を実施するよう企業に求めます。また、試験戦略ではPFASの各候補に対する段階的試験手法についても説明しており、カテゴリー内での追加試験の必要の有無が示されています。EPAは、フェーズIAでは人間の健康データに、フェーズIIでは生態毒性に重点を置いて、段階的に戦略を実施する予定です。
全米PFAS試験戦略の詳細については、EPAのウェブサイト(https://www.epa.gov/assessing-and-managing-chemicals-under-tsca/national-pfas-testing-strategy)をご覧ください